
先日、明石倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加し、「ヤングケアラーだった私、そして今」というテーマのお話を聞いてきました。
“ヤングケアラー”という言葉は少しずつ知られるようになってきていますが、実際には「自分がそうだと気づいていない子ども」や、「周りの大人も気づけていないケース」がとても多いそうです。
今回のセミナーでは、実際にヤングケアラーだった経験を持つ丸谷明石市長のお話を通して、当事者だからこそ感じた苦しさや孤独、そして周囲の理解の大切さについて学ぶことができました。
ヤングケアラーとは?
ヤングケアラーとは…
本来大人が担うような家事や介護、家族のサポートなどを日常的に行っている子ども・若者のことです。

例えば…
- 家族の代わりに料理や洗濯をする
- 幼いきょうだいのお世話をする
- 病気や障害のある家族の介助をする
- 家族の見守りや声かけをしている
- 通院の付き添いをしている
- 家計を支えるために働いている
など、一見すると「お手伝い」に見えることでも、
継続的に大きな負担を抱えている場合があります。
「頑張り屋さん」に見えてしまう難しさ

印象的だったのは、ヤングケアラーの子どもたちは“とても頑張り屋さん”に見えることが多いというお話でした。
- 遅刻や欠席が増える
- 疲れている
- 自分の時間がない
- 友達と遊べない
- 勉強や睡眠に影響が出る
そんなサインがあっても、「しっかりした子」「優しい子」と受け取られることが多く、困りごととして見過ごされてしまうこともあるそうです。
また、本人自身も「家のことだから当たり前」「相談していいことだと思わなかった」と感じているケースも多く、SOSを出しづらい現状があることを知りました。
周囲が“気づく”ことの大切さ

今回のセミナーを通して感じたのは、まずは周囲の大人が“知ること”が大切だということです。
特別なことをする前に、
「最近疲れてない?」
「困ってることない?」
「話だけでも聞くよ」
そんな声かけが、子どもたちの支えになることもあります。
そして、相談できる場所があることを知ってもらうことも、とても大切だと感じました。
丸谷市長からのメッセージ
丸谷市長は、ご自身も過去にヤングケアラーだった経験があることが語られていました。
幼い頃にご家族が入院され、家事や妹さんのお世話をされていたそうです。
当時は「家のことを他人に知られたくない」という気持ちが強く、誰にも相談できなかったとのことでした。
だからこそ今、
「自分だけで抱え込まなくていい」
「どんな小さなことでも相談してほしい」
「あなたの味方になってくれる大人はいる」
というメッセージを、子どもたちへ届けたいと話されていました。
また、明石市には悩みを相談できる窓口があり、福祉・教育・介護など様々な分野の大人たちが連携してサポートしてくれること、秘密は守られることも伝えられていました。
「少しだけ勇気を出して、大人を頼ってみてほしい」
そんな温かい想いが伝わってくる内容でした。
明石市の取り組み・相談窓口について
明石市では、ヤングケアラーに関する相談窓口や支援体制づくりが行われています。
子ども自身が相談できる窓口もあり、電話・LINE・メールなど、相談しやすい方法が用意されています。
また、実際にヤングケアラーだった方の声を紹介するショート動画も公開されています。
とても分かりやすく、「自分だけじゃない」と感じられる内容でしたので、ぜひ一度見ていただけたらと思います。
ヤングケアラーを知るための動画一覧
ヤングケアラー経験者が出演する周知啓発動画です。
「ヤングケアラーって何?」「もしかしてあの子はヤングケアラー?」という疑問が、動画で見てご確認いただけます。
- ヤングケアラーってなに?「自覚したのは大人になってから」(外部サイトへリンク)
- ヤングケアラーってなに?「それってオレのこと?」(外部サイトへリンク)
- 元ヤングケアラーから「夢をあきらめずあなたの人生を歩んで」(外部サイトへリンク)
- 元ヤングケアラーから「みんなには価値がある!自分を否定しないで」(外部サイトへリンク)
- 元ヤングケアラーから「子どもへの声掛けや気兼ねない関係が大切」(外部サイトへリンク)
- 丸谷市長の経験談「少しでも困っていたら誰かに話してみて」(外部サイトへリンク)
- ヤングケアラー相談ダイヤル「秘密はぜったい守ります!連絡待ってます」(外部サイトへリンク)
ヤングケアラー相談ダイヤル【24時間365日】
自分から相談できる電話番号です。
いろいろな不安や悩みについて、ひとりで悩まずにまずは電話で相談してみてくださいね。
ファックス:078-926-2424
担当:明石こどもセンターこども支援担当(明石市大久保町ゆりのき通1丁目4-7)
最後に

今回のセミナーを受講して、ヤングケアラーは“特別な家庭の話”ではなく、私たちのすぐ身近にある問題なのだなと感じました。
「助けて」と言えない子どもたちがいること。
そして、気づいてくれる大人を待っている子どもたちがいること。
まずは知ること、そして関心を持つことから始めたいと思います。
