精子力クライシス・男性不妊について

2018 7/30

2018.07.30

先日　ＮＨＫスペシャルで　「精子力クライシス」
について特集されました
不妊について以前は　女性の問題とされていましたが
最近では　男性にも1/2程度関係しているのではという情報
もありまとめてみました

１　精子力クライシスとは

精子力とは　新しい命を育む力　
すなわち卵子と受精でき妊娠を成功させる力です

クライシスとは　「危機」という意味です
精子力クライシスとは　「精子の受精できる力の危機」となります

２　現在の精子事情について

2017年欧米で行われた調査によると　欧米人の精子の数は
ここ４０年で半減しているという衝撃的な発表がありました

さらに　衝撃的だったのは　欧米４カ国と比べ
日本人の精子の数は最低レベルだったということです

そして精子力クライシスの「精子の受精できる力の危機」には
３つの原因が考えられます
①精子の数が減少
②精子が動いていない・・・運動率の低下
③精子の中身が傷ついている・・・ＤＮＡが損傷

自然妊娠が可能が基準（WHO)
　　　精子の数　　1500万/ｍｌ
　　　運動率　　　40％

この基準を満たしていないと自然妊娠しにくいといわれています
また　精子力が低いと糖尿病や高血圧など生活習慣病に
かかるリスクが高くなっているというデータもあります

３　精子力が落ちている原因

以前にくらべ　食品添加物を
知らず知らすに摂ってしまっている事
ストレス・喫煙・飲酒・運動不足、睡眠不足などがあげられます

つまり　食生活と生活習慣を見直せば　
精子力は　回復するという事です

デスクワークで座りっぱなしの方は　特に要注意
長時間精巣の血管が圧迫され　血流が悪くなり
熱もこもりやすく　活性酸素が発生しやすくなります

１日５時間以上　座っている方は　精子の数が30％少なくなる
という結果もでています

また　この活性酸素は　ストレスなどにより多くなり
過剰になると体に悪影響を及ぼします

４　精子力をアップする方法

　食事：
出来るだけ手作りで　色目も重視　緑のものはありますか？
お肉ばかりではなく　お魚も　積極的に食べましょう

お肉などに多く含まれる飽和脂肪酸が１日のカロリーの10％
を超えると精子の数が大きく減るというデータもでています

魚介類に含まれている　オメガ3脂肪酸やビタミンＣなど
参加を抑える物質を多くとりましょう
魚を多く食べる男性は　精子の数が多いことがわかっています

生活習慣：
適度は　運動といってもなかなか忙しい方には無理
バス停を１つ手前で降りて　歩く

駅では　エスカレーターに乗らす　階段で上り下り
少しの時間を見つけて　膝を曲げてスクワットなどなど
自分で無理なくできる運動を見つけてください

眠りについて：
睡眠不足になると　脳から指令をだして作る精巣で
作られるテストステロン（男性ホルモン）の分泌が減ります
睡眠時間が6.5時間未満の人は　7時間以上の人より精子の数が
2割少なくなるデータがあります

また睡眠の質も影響があります
体の中では　睡眠中に　副交感神経が優位になり
体の細胞の生成や除去などメンテナンスが行われ
翌日の活動にむけて調整しています

しかし睡眠の質が悪いと体の中でうまく処理できず
朝起きてもだるいとか疲れが取れていない感じがします

寝る前の　スマホも　出来るだけやめましょう

精子は　７４日サイクルで作られます
いまから　食生活・生活習慣・眠りを改善すれば　
２ヶ月後には　元気な精子が作られます

「精子力アップの７か条」
◎活性酸素の除去・・・　
①軽めの運動
②禁欲しない
③亜鉛などのミネラル分の摂取
④体重管理
◎テストステロンアップ　⑤質の高い睡眠（７時間程度）
◎その他　　　　　　　　⑥長風呂・サウナを避ける
⑦ぴっちりした下着をはかない
（ブリーフよりトランクス）

５　まとめ

精子の状態を調べると　体の健康状態がわかり
健康のバロメーターです

なかなか　男性は　自分の精子について　調べる機会が
少ないと思いますが　
最近では　泌尿器科で検査してくれる
医療機関も増えてきました
一度　気になる方は　検査をオススメします
今後の健康を手にいれるキッカケになります