楽しく過ごすことで脳も元気に! Life 2023年9月号

足腰などと同様に、脳の働きは加齢とともに低下。しかし、それを嘆いてばかりいては、脳の働きは衰える一方です。 常に生きがいや夢をもって生きること。 それが脳を元気に保つ秘訣です。

脳が喜ぶ4つの習慣

国内外のさまざまな研究から脳が元気になる習慣がわかってきました。

1 コミュニケーションを取る

周囲の人と交流がなく会話もない人は、そうでない人に比べ認知症になりやすいとの報告が。
積極的にコミュニケーションを取りましょう。

2 有酸素運動を行う

有酸素運動は酸素を継続的に体内に取り込みながら行います。 これにより神経栄養因子が分泌され、神経細胞が活性化することが知られています。

3 趣味を楽しむ

カラオケ、旅行、 映画鑑賞など何でもいいのでぜひ趣味を持ちましょう。趣味を楽しんでいるときは、脳も一緒に楽しんでいます。

4 食事に気をつける

さまざまな食品を取り入れることは、栄養バランスが整うだけでなく脳の機能維持にも役立つことが明らかになっています。

食事に気をつける

脳に良い食材を積極的に取ろう

1日3食バランスの良い食事が基本。 脳に良い食材を上手に取り入れよう。

野菜、海藻、豆、 乳製品などがおすすめ

ビタミンCビタミンEポリフェノールなどを含む食品が脳に良いとのデータが出ています。乳製品の摂取量が多いほど認知機能の低下リスクが小さくなったという報告も。

カレーに含まれるクルクミンがアミロイドβ※の蓄積を抑制

カレーの黄色のもととなるウコンの色素成分クルクミンには、アルツハイマー型認知症の原因の一つとされるアミロイドβの脳への沈着を減らすとの実験データが報告されています。
※脳内で作られるたんぱく質の一種

シークワーサーに多いノビレチンは抗認知症成分

柑橘類に含まれるノビレチンというポリフェノールの一種が、脳の神経細胞を活性化することが確認されています。柑橘類の中でもノビレチンが多いのがシークワーサーで、 特に皮に多く含まれています。

あわせて知りたい!脳に良いこと・悪いこと

脳に良い習慣はまだまだあります。逆に悪い習慣もわかっています。良い習慣を日々に取り入れて、悪い習慣は見直すようにしましょう。

〈良いこと〉

睡眠の質を高める

アミロイドβは、寝ている間に、脳内から排出されるといわれています。
朝、 すっきり目覚め、昼間は元気に活動できるような良質な睡眠をとって、アミロイドβの排出を促しましょう。

脳に良い香りの刺激

アルツハイマー型認知症の場合、発症前に嗅神経の働きが低下し、においに鈍感になることが指摘されています。 ローズマリーやラベンダーなどの香りで脳に刺激を与えましょう。

〈悪いこと〉

生活習慣病に気をつける

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がコントロールされていないと、アミロイドβが増加しやすくなるといわれます。これらの元になる肥満にも気をつけて。

聴力の低下は認知症のリスクに?

聴力が低下すると脳に伝わる音の情報が少なくなります。 その分、脳の活動が減少し、人とのコミュニケーションにも支障が生じます。聞こえにくさを感じたときは耳鼻咽喉科を受診。

脳の健康のためにも禁煙しよう

喫煙はがんをはじめ、心臓病や糖尿病など多くの病気と関わっていますが、脳にも悪い影響を与えます。 喫煙者はすぐに禁煙することをおすすめします。禁煙外来を受診するのもよいでしょう。

1日中テレビを見る生活はやめよう

出かけることもなく、1日中テレビを見ているような生活では、脳の働きは低下する一方です。
ここで紹介したことを参考に、暮らしに少し変化を加えてみませんか。

Life 9月号はかなざわ薬房で無料でお渡ししています

かなざわ薬房では、日々の生活を楽しく過ごすことで、脳も元気にする方法や習慣を詳しく掲載している「Life 9月号」を無料でお渡ししています。
ご希望の方は、店頭にてお気軽にお声がけください。

Life 2023年9月号(9月1日発行)

【特集】楽しく過ごして 脳いきいき

■楽しく過ごすことで脳も元気に!

足腰などと同様に、脳の働きは加齢とともに低下。しかし、それを嘆いてばかりいては、脳の働きは衰える一方です。常に生きがいや夢をもって生きること。それが脳を元気に保つ秘訣です。

■[class A 薬局で相談しよう]外用薬の正しい使い方~塗り薬と貼り薬~

「外用薬」とは、口から飲む内用薬(内服薬)と注射薬以外の薬のこと。軟膏やクリームなどの塗り薬、点眼薬、坐薬、貼り薬など様々な種類がありますが、ここでは日常的に使用頻度が多い塗り薬と貼り薬の正しい使い方を紹介。

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