男性不妊あれこれと漢方について

不妊治療の保険適用が拡大され 様々な選択肢が可能となります
しかし できれば自然妊娠を!
と希望されている方も多いと思います

そのためには 妊娠しやすい身体作りと精子の質を高める事が重要です
今回は 精子についてお伝えします

精子については 2021年WHOラボマニュアルに第6版がリリースされています

精子量(1.4m)
精子濃度(1,600万/ml)
総精子数(3,900万/精液中)
運動率(42%)
前進運動率(30%)
生存率(54%)
正常形態率(4%)

となっています

精子DNA断片化検査(DFI検査)
精子酸化ストレス検査
など精子の質に関する検査が追加されています

日本の男性不妊の主たる直接原因は 造精機能障害です

平成27年度の「我が国における男性不妊に対する検査・治療に関する調査研究」によると

造精機能障害***82.4%
性機能障害*****13.5%
精路通過障害***42.1%

となっています
中でも原因不明の特発性の造精機能障害が42.1%と
最も多いです

漢方薬は その方の体質などを考慮しておすすめしますが
特発性精子形成障害には 補中益気湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・桂枝加竜骨牡蛎湯
などが有用とされています

また漢方では「腎」という生きていく力の源をいう考え方があり
鹿茸という 若い鹿の角が有用とされています

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