自律神経とは?
自律神経は心臓のリズムの調節、呼吸、血圧、血糖、体温、ホルモン分泌、睡眠、体重調節など、ほぼすべての身体の機能を調節しています。この大切な自律神経はストレス、加齢、肥満、運動不足などで乱れることがあります。
神経の種類
神経とは身体のあらゆる部分に網の目の様に張り巡らされ、多くの細胞や組織と情報のやり取りを行うことで、身体の運動や臓器の働きを調整しています。
この神経のネットワークを神経系といい、中枢神経系と末梢神経系の二つに大きく分けられます。
中枢神経系は細胞や組織(末梢)神経から得られた情報を処理して指令を下します。末梢神経系は中枢神経系と末梢の間の情報のやり取りを行います。
末梢神経系は働きによって、さらに体性神経と自律神経に分けられます。体性神経は身体を動かすための運動神経と感覚神経(知覚神経)からなり、一方の自律神経は交感神経と副交感神経からなります。
中枢神経系は脳と脊髄からなり、頭蓋骨と背骨に守られています。末梢神経系は中枢神経系と組織や細胞を連絡する神経路(情報の通り道)
交感神経と副交感神経
自律神経である交感神経と副交感神経は、外部からの刺激やストレスなどの環境の変化に対してうまく調整し合うことで、体温や血圧などを整えています。
臓器や期間は一部を除いて交感神経と副交感神経両方の影響を受け、交感神経と副交感神経はお互いに反対の作用に影響するようになります。さらにこれらの神経はバランスをうまく取りながら24時間365日働き続けています。
自律神経が乱れる原因
自律神経は、仕事や人間関係などの精神的ストレスや、病気や疲労、痛みといった身体的ストレスを受け続けることで、交感神経と副交感神経のバランスが乱れます。また夜更かしなどの不規則な生活、偏った食事や過度のアルコール、運動不足も自律神経を乱す原因になります。
10代~20代の若いうちは自律神経の働きも活発ですが、加齢と共に機能が衰えます。男性ではおおよそ30代半ばから自律神経の機能低下に伴い、体力や筋力の衰えが目立ち始めます。女性は40代以降に起こるホルモンバランスの乱れに合わせて自律神経の機能が低下し、のぼせやめまい、動悸、イライラといった更年期特有の症状が表れます。
自律神経が乱れると全身の血液循環が悪くなり、内臓機能や免疫機能が低下して、身体にさまざまな問題が起こります。さらに糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、脳梗塞や心筋梗塞といった命の危険に関わる病気につながることもあります。
自律神経の乱れ
「アンバランス型」は交感神経が日中に働きすぎたりすることで起こる自律神経が乱れるケース。「トータルパワー不足型」は自律神経が全体的によく働いていないケース。
自律神経がかかわる病気
自律神経失調症
過労やストレス、ホルモンバランスの乱れなどが引き金となって自律神経が乱れ、心や身体にさまざまな不調が表れた状態の総称です。症状は人によって異なり、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、動悸、しびれ、胃痛、便秘や下痢、倦怠感、冷え、のぼせ、発汗、むくみ、不安、イライラ、不眠など多岐にわたります。
神経性胃炎
ストレスにより自律神経のバランスが乱れて起こる胃炎です。胃酸が過剰に分泌され、気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがする、胃が痛むなどの症状を引き起こします。
過敏性腸症候群
ストレスや自律神経の乱れによって腸のぜん動運動に異常が起こり、腹痛を伴う慢性的な下痢や便秘を引き起こします。症状は人によって異なり、下痢と便秘を交互に繰り返すこともあれば、絶えず下痢が続くこともあります。原因がはっきりわからないことも多く、検査をしても目に見える異常が認められないのが特徴です。重症の場合は電車に乗れない、外出できないなど、生活に支障をきたすこともあります。日本人の1~2割にみられる比較的頻度の高い病気です。
メニエール病
ぐるぐると目が回るような回転性のめまいと耳鳴り・難聴を繰り返します。通常、耳鳴り・難聴は片側だけに起こります。強い吐き気や嘔吐を伴い、症状が治まっても再発しやすい病気です。おもな原因はストレスや疲労で、内耳にリンパ液が過剰に溜まることで起こります。
過換気症候群(過呼吸症候群)
ストレスや緊張により突然浅く速い呼吸を繰り返します。血液中の二酸化炭素濃度が減少することで、手足のしびれや筋肉のけいれんを生じます。男性よりも女性に、特に若い人にみられる病気です。
起立性調節障害
自律神経の働きが低下し、立ち上がったときに脳への血流が低下することで起こる病気です。朝なかなか起きられず、起きても全身の倦怠感や食欲不振、頭痛、立ちくらみなどがあります。症状は午前中に強く、午後からは軽減していきます。夜になると元気になり、逆に目がさえて眠れないこともあります。思春期の子どもに多く、なまけ病と勘違いされることもあります。
過労やストレスが原因で発症する病気として、自律神経失調症のほかにうつ病があります。うつ病は脳内の神経伝達物質の異常により、気分が落ち込み、意欲が低下して日常生活に支障をきたしてしまう病気です。原因や症状(不眠、食欲不振、倦怠感など)に似ている部分もありますが、うつ病では精神症状がより強く表れ、生活への影響が大きく出る点が異なります。
また、自律神経失調症は生活習慣を正しくしたり、ストレスを取り除くことでよくなることがありますが、うつ病の治療には薬物療法が必要です。自分で判断せず、専門医の診断を仰ぎ、適切な治療を受けてください。
自律神経を整えるには
自律神経の働きを自分でコントロールすることは不可能ですが、生活習慣を見直すことでバランスが乱れないように予防することはできます。
朝と夜の過ごし方
朝 ~焦らずゆっくりと過ごす~
朝の時間をあわただしく過ごしてしまうと、副交感神経が一気に低下してしまいバランスが乱れてしまいます。いつもより30分ほど早く起きて、ゆっくりと朝の時間を過ごすことで調子よく一日を過ごすことができます。
夜 ~深く眠れるルーティンをつくる~
夕食を食べて3時間以上経ってから眠るようにすると胃腸に負担がかかりにくいです。入浴は39~40度くらいのぬるめのお湯に15分ほど浸かると、副交感神経の働きが良くなり、リラックスした状態で眠ることができます。交感神経を刺激しないように、遅くとも就寝の30分前にはスマートフォンなどを見ないようにしましょう。
腸内環境を整える
腸内環境が乱れていると血流が悪くなったり、便秘や肌荒れで精神的にもイライラしてしまい、自律神経のバランスが崩れてしまいます。食物繊維(リンゴ・ゴボウ・キノコ類など)や発酵食品(味噌汁・納豆・ヨーグルトなど)を食べて腸内環境を整えることで自律神経のバランスを保ちましょう。
自律神経を整える呼吸法
何気なく行っている呼吸にも自律神経が関係しています。
ストレスを感じると交感神経が高まって呼吸が浅くなりますが、逆に深くゆっくりとした呼吸をすることで副交感神経の働きを高めることができます。自律神経を整えるためにゆったりとした呼吸を意識してみましょう。3~4秒かけて鼻から息を吸い、6~8秒かけて口からゆっくり吐き出します。これを3分ほど行うとリラックスできます。
自律神経失調症の症状を緩和させる治療薬
自律神経失調症の治療は、生活習慣を見直すことが基本ですが、諸症状を緩和させる目的でさまざまな治療薬が使用されます。かなざわ薬房では、漢方薬をオススメしています。
漢方薬
人間が本来もつ自然治癒力をいかし、心身のバランスを保つ作業があります。また自律神経失調症で表れる不定愁訴の改善にも使われ、体質・症状に合わせて選択します。
自律神経失調症に使われるおもな漢方薬
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)など
自律神経と薬用ニンジン
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、冷え性、肩こり、頭痛などの不定愁訴が表れます。薬用ニンジンにはバランスを失った自律神経を正常にし、安定させる作用があります。
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