男性も学ぼう!女性の健康特集 Life2023年6月

老若男女に知ってもらいたい「女性の健康」

女性は激しいホルモンの波の影響を受けながら生きています。社会での女性の活躍が期待される昨今、女性の健康について女性自身が学ぶことはもちろん、男性の理解や支援も欠かせません。

女性の健康に大きく関わる女性ホルモンとは

そもそも「ホルモン」とは

体の健康維持のためにさまざまな機能を調節する、いわば潤滑油のようなもので
全身の様々な部位でつくられています。100種類以上のホルモンが体内でつくられています。

女性ホルモンは2種類

卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)
の2種類があります。月経(生理)、妊娠、出産、女性らしい丸みを帯びた体つきをつくるなど、さまざまな働きをしています。

女性のライフステージと女性ホルモン

思春期から妊娠・出産を経験する性成熟期、閉経前後の更年期、そして更年期後の老年期に至るまで、女性ホルモンは女性の一生に深く関わっています。

ライフステージ別 女性の健康ポイント

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健康の土台をつくる【思春期】

ピークボーンマスが決まる大事な時期

成長期に元気な骨をつくるために必要な栄養をとり、最大骨量(ピークボーンマス)
を高めることが、将来の健康のためにも大切。

月経(生理)の知識をつけよう

月経が始まりますが、まだ不安定。月経やおりものの仕組みを正しく理解しましょう。分からないことは婦人科に相談。

平均12.2歳 月経開始

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ライフイベントが多い【性成熟期】

妊娠、出産に伴う体の変化への対応

妊娠中、子宮は胎児の成長とともに大きくなり、乳腺も発達。産後、こうした変化は徐々に元に戻ります。

若い女性に多い病気

月経に関するトラブル(月経困難症、PMS※など)や子宮内膜症、子宮頸がんなど子宮の病気が増加。

※月経前症候群:月経開始前の3~10日間続く精神的(気分の落ち込み等)あるいは身体的(便秘や肌荒れなど)な不調で、不調で、月経開始とともに減弱あるいは消失する。

平均30.7歳 第1子妊娠

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さまざまな体調の変化がある【更年期】

エストロゲンの急激な低下。更年期障害

卵巣の機能が低下し、エストロゲンが激減。
ホルモンのバランスが崩れ、さまざまな不定愁訴が現れることが。

生活習慣病のリスクが高まる

血中のコレステロールを調整するエストロゲンの減少や内臓脂肪の増加で、脂質異常症や動脈硬化の危険が。糖尿病や高血圧のリスクも増加。

平均50歳 閉経

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気を付けていきいき【老年期】

筋肉の衰え。転倒に注意

筋肉量が減少し、筋力も低下していきます。歩行能力やバランス能力が衰え、店頭しやすくなります。

骨粗しょう症のリスクが高まる

女性ホルモンの減少とともに骨量(密度)の減少が顕著になり、骨粗しょう症のリスクが高まります。転倒により骨折することも。

74.8歳 平均健康寿命

87.7歳 平均寿命

知ってためして、キラキラ毎日

自分の体を作る食事

健康なカラダは日々の食事からつくられています。特に女性の健康のための食事の基本情報を紹介。

バランスの良い食事って何?

主食・主菜・副菜を1日3食とることが基本。朝食抜きはNG!
赤(赤い野菜、赤身の魚、肉…)、白(牛乳、白ゴマ…)、黄色(味噌、カボチャ…)、緑(縁の野菜…)、黒(黒ゴマ、海藻…)などというように、いろいろな色の食材を取り入れて。

筋肉をつくるたんぱく質をとろう

筋肉をつくるために欠かせないのがたんぱく質。肉、魚、卵、乳製品、大豆などの良質のたんぱく質食品を積極的にとりましょう。動物性と植物性のたんぱく質を組み合わせるとたんぱく質の吸収率がアップ♪

骨のためにカルシウム、ビタミンDをとろう

カルシウムは、骨が育つ成長期から骨量が減ってくる高齢者まで、しっかりとらなければならない栄養素です。小魚、鮭、キクラゲなどに含まれるビタミンD※はカルシウムの吸収を助けるので併せて摂取しましょう。

※適度な日光浴でビタミンDを生成しましょう。

妊活中、妊娠中の女性と高齢者は葉酸をとろう

葉酸は、不足すると胎児が神経管閉鎖障害になる危険が高まります。また、認知症予防に役立つとの報告も。妊娠を計画している人や妊娠中の人、高齢者は縁黄色野菜や焼きのりなどに含まれる葉酸を積極的にとって。

尿もれや骨盤臓器脱の対策に!! 骨盤底筋トレーニング

骨盤の下側にある骨盤底筋が緩むと、尿もれや、骨盤内の膀胱や子宮が体外に出てくる骨盤臓器脱の原因に。今からでも遅くない!鍛えて予防しましょう。

  1. 仰向けになって両手を体の横に置き、両足は肩幅くらいに開いてひざを立てます。全身の力を抜いてリラックス。
  2. 膣と肛門と尿道 (男性の場合は肛門と陰茎のつけ根)をギューッとおへそのほうに引き上げる感じで10秒間締め、力を抜きます。5~10秒間休み、再び同じ動作を行います。
  3. 今度はキュッと1~2秒間短く締める動きを3回繰り返します。5~10秒間休んだら再び同じ動作を行います。

<目標回数〉②と③を各10~20回くり返して1セット。1日4~6セット。

<骨盤底筋の位置を確認しよう>

背すじを伸ばしてイスに座り、巻いたタオルをイスの座面と股間の間に置きます。このときタオルが当たる場所が骨盤底筋の前部です。

Life 6月号はかなざわ薬房で無料でお渡ししています

かなざわ薬房では、全ての世代・性別に知って貰いたい女性の健康特集が掲載された「Life 6月号」を無料でお渡ししています。
ご希望の方は、店頭にてお気軽にお声がけください。

Life 2023年6月号(6月1日発行)

【特集】男性も学ぼう!女性の健康

■「老若男女に知ってもらいたい「女性の健康」

女性は激しいホルモンの波の影響を受けながら生きています。社会で女性の活躍が期待される昨今、女性の健康について女性自身が学ぶことはもちろん、男性の理解や支援も欠かせません。

■暑さに慣れる「暑熱順化」で早めの熱中症対策

熱中症が最も多く発生するのは気温が高くなる7~8月ですが、発生数が増え始めるのは5~6月です。ここでキーワードとなるのが「暑熱順化」です。耳慣れない言葉ですが、早めの熱中症対策に欠かせない重要なポイントです。

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